活動の実績

福島県郡山市における実証実験

デジタルグリッドコンソーシアムの第3号に位置付けられるこのプログラムでは、2016年から始まる電力小売自由化を見据えた電力需給システムを開発します。この実験は、復興庁の「新しい東北」先導モデル事業に選ばれ、阿部力也特任教授の出身地である福島県で、実証されることになりました。郡山市の150世帯に、10秒単位で電力量を計測できる機器を設置し、1年間データを収集して電力需要予測システムを開発します。


鹿児島県薩摩川内市における実証実験

ブーストハウスは、デジタルグリッドコンソーシアムの第2号に位置付けられたプログラムです。家庭の電力需要を対象とし、蓄電池を用いて、消費者に無停電・瞬間高出力・電源選択サービスを提供することを目的としています。加えて、電力系統に動揺を与えがちな電力需要の急峻な変化を蓄電池によって吸収し、電力系統への負荷を軽減します。

ブーストハウスの概念図

2014年に、鹿児島県薩摩川内市の支援を受けて、このブーストハウスの実証実験をすることとなりました。薩摩川内市は原子力発電所と火力発電所を有し、薩摩川内市都市計画マスタープラン(2007年3月)、薩摩川内市次世代エネルギービジョン・行動計画(2013年3月)でも積極的にエネルギー問題を扱うなど、以前よりエネルギーの街として知られてきました。薩摩川内市 | 次世代エネルギー ウェブサイト
本実証実験は、薩摩川内市「低炭素まちづくり計画(2014年3月)」の中で、新たなスマートかつ快適な生活スタイルを形成することを目的とした「スマートハウス等の建設と普及促進」に位置付けられております。

スマートハウスの外観

このスマートハウスには、創エネ・省エネ設備として、家庭用燃料電池、5.53kW蓄電池、消費電力モニター、太陽光パネル、太陽光発電モニター、全照明にLED、吸放湿性に優れた紙壁紙ジョイウォール、フレームを細くして断熱性を向上した窓サーモスⅡが取り付けられています。薩摩川内市スマートハウス
また、瞬間高出力を体感するための設備として、入浴後の体をバスタオル無しで数十秒間で乾かしてくれる全身ドライヤーが設置されています。Digital Grid Routerが蓄電池を制御することで、これまでは契約アンペア数の都合で導入できなかった高出力家電を使用できるようになるのです。情報と電力の融合が切り開いた次世代の生活を、あなたもぜひ体験してみてください。

ボディードライヤー

アクセス

事業主
鹿児島県薩摩川内市 新エネルギー対策課
住所
鹿児島県薩摩川内市平佐一丁目86番地

過去の活動

2011年9月の発足以来、多くの会員企業の支援を受けて、関連組織の設立・研究開発をしてきました。
2012年には第1号プログラムとして、デジタルグリッドルーターを作成しました。また、NECの寄付を受けて、東京大学に総括寄附講座を設立しました。2012年度の活動
2013年には第2号プログラムとして、上記の通り、ブーストハウスの実証実験を開始しました。2013年度の活動

過去の活動