一般社団法人デジタルグリッドコンソーシアム

「デジタルグリッドコンソーシアムは、2011年9月に設立された、非営利型の一般社団法人です。東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻で開発されたデジタルグリッドという概念を普及するために設立されました。デジタルグリッドは、再生可能エネルギーを普及するために必要な電力変換器やクラウドシステムを総合的に融合させた電力系のコンセプトです。そこから、発展した概念は事業化され、次のような3つの事業が誕生しました。

デジタルグリッドコンセプトから誕生した事業

株式会社WASSHA

未電化地域：電気の届いていない地域へのランタンやスマホ充電規模の電力供給

世界には電気が供給されていない地域に住む人が13億人にいます。
アフリカの未電化地域で充電式ランタンとモバイルマネーを融合した株式会社WASSHAになりました。多くの若者が在住し現地の人々とともに再エネを使って生活を豊かにする事業を営んでいます。

株式会社デジタルグリッド

強電化地域：電気が十分供給されている地域での電力取引

また、日本では再エネを含んだ私的な電力取引市場を運営する株式会社デジタルグリッドが誕生しました。公的な市場に直接参加できない発電事業者や需要家をつないで、私的な電力取引を促進しています。

株式会社DGキャピタルグループ

弱電化地域：電力系統の弱い東南アジアや離島での再エネ導入

さらに再エネ電力を主力電源化するための電力変換器（デジタルグリッドルーター：DGR）とそれをアグリゲートしたセルグリッド（Cell Grid）を運用する株式会社DGキャピタルグループが誕生しました。DGRは再エネの変動を抑え、電力系統の周波数・電圧を安定化させるグリッドフォーミングインバータです。セルグリッドは、独立運転も系統連系運転も無停電でシームレスに行える電力系統です。これらの技術が、再エネを主力としたエネルギー社会を構築していくための基盤となると考え、その普及活動をコンソーシアムで行っています。