MGCクラウド

インバータベース電力機器

MGC CLOUD

MGCクラウドは各DGRおよびセルグリッドと主系統との接続点(POC: Point of Connection)にある遮断器(Circuit Breaker)に設置されたMGCの情報を吸い上げ、 制御信号を送信するためのクラウド制御システムです。MGCやDGRとは専用モバイル回線を通じて通信します。
クラウド上では、各DGRが自律的に制御している電圧制御に、追加的な電圧位相情報や電圧の大きさの情報、周波数情報などを送ってDGR群を制御します。
遮断器VCB0がオープンの時には、セルグリッドと主系統は独立に運転されていて、若干の周波数や位相のずれがあります。 MGCは常にこの差分を計測し、MGCクラウドを通じて各DGRに情報を伝えて同期をとるようにしています。 この情報は大きな変動はなく、通信速度がクリティカルになるような信号ではありません。この情報をもって常に両系統の同期をとっているので、両系統が健全ならVCB0の同期投入を行います。
遮断器VCB0がクローズの時には、セルグリッドと主系統は連系運転しています。 MGCクラウドから位相情報をDGRに伝えると遮断器を通過する有効電力潮流が変化します。 電圧の大きさを変更すると無効電力潮流が変化します。MGCクラウドを活用してセルグリッドと主系統間の潮流制御が可能となります。

MGCクラウドを使えば、配電網の電圧情報や需要の情報、事故情報やログ機能、他社のEMSとの連携機能や、電力取引市場やアグリゲータとの連携なども可能となります。